Roppongi Clinic 六本木クリニック

心療内科・精神科・メンタルクリニック

心の病気は早期の治療が大切です。

患者様の症状に合わせて適切な治療・サポートを行います。

人間は誰でも不安を感じることがあります。ほとんどの人は不安に上手く対処しながら過ごしますが、その程度があまりにも過剰であったり耐えきれないほど続いたりする場合、日常生活に重大な影響を及ぼします。 こうした場合、不安障害の可能性があります。


社交不安障害は日本で特に多いと言われている不安障害です。社交不安障害は他人に見られる社交の場で不安、恐怖が生じます。

社交場面は雑談すること、食事をするところを見られること、他人の前で話しをすることなどが含まれます。また、このような場面で自分が他人にどのように思われるのかを不安に感じたり、他人から否定的な評価を受けるのではないかと不安や恐れを抱き、社交場面を避けたり、その場にいることに苦痛を感じます。

社交不安障害は学童期や思春期などの早い年齢時に発症することも多く、治療されないと進学・就活・結婚など人生で大切な多くの場に影響が出てしまうこともあります。 また社交不安障害自体、未治療のまま放置されて深刻化してしまうケースは少なくありません。

症状が重症化・慢性化するとうつ病やアルコール・薬物依存症に繋がってしまう場合もあります。


全般性不安障害とは尽きることのない、漠然とした不安と心配を慢性的に感じ続ける病気です。些細なことでも常に過敏に反応してしまうため、物事に集中できずに日常生活をこなすことが困難になることがあります。

全般性不安障害はパニック障害や社会不安と違って苦手な状況がはっきりとしていないため、本人も自分はただ「他の人よりちょっと心配性なだけ」と病気の自覚がない場合もあります。

しかし全般性不安障害は治療ができる病気であり、治療を受けないと他の精神疾患を引き起こすこともあります。


パニック障害は不安障害の一部として考えられます。

パニック障害には緊張や激しい恐怖の高まりが数分以内でピークに達する、パニック発作に苦しめられる病気です。 パニック障害には「三大症状」があると言われています。これは「パニック発作」「予期不安」、そして「回避行動」です。

パニック発作は突然の動悸、息苦しさ(過呼吸)、めまい、発汗、冷感、手足の震えやしびれなどの強い恐怖感を予期せずに起こることです。パニック発作で死亡することはありませんがあまりもの苦痛に「死ぬかもしれない」と感じることもあります。発作は就寝中に起きることもあります。

予期不安はパニック発作を経験したあとに「また起きるのではないか」と不安になる症状です。この不安は大きくなり、「次はもっと激しいかも」「今度こそ死ぬかも」と考えてしまうこともあります。

回避行動(広場恐怖)は予期不安があまりにも大きくなり、発作が起きた最悪の場合を考えてあらゆる状況を極力避けるようになることです。避ける状況の中には1人での外出、電車に乗ること、美容室に行くことなどがあります。ひどい場合には、恐怖が強く、自宅から外出ができなくなることもあり、日常の生活に支障が出てしまいます。

パニック障害の原因は明らかになっていませんが環境的・心理的要因、そして脳機能の異常によって引き起こされると考えられています。

回復するには早期治療がとても重要です。


強迫性障害は何度も同じことを確認したり、つまらないことだとわかっていても頭の中ではそのことがずっと離れず、日常に影響を及ぼすことがあります。

強迫性障害には意思に反して繰り返し生じ持続する思考、衝動、イメージを指す「強迫観念」、そしてしないではいられない繰り返される行動を指す「強迫行為」の2つが基本の症状です。

代表的な強迫観念には不潔恐怖と洗浄、加害恐怖、確認行為、儀式行為、数字に対するこだわりや物の配置へのこだわりなどがあります。

例えば手の汚れが頭から離れず過剰に手を洗ったり、戸締りがされているか不安になり夜に何度も起き上がって確認したり、全く同じ手順で家事をこなさないといけない(お皿を洗うときはスポンジを必ず5回時計回りにこすらないといけないなど)などといった症状があります。

「自分が神経質なだけ」、もしくは「少し潔癖症なだけ」、と思い込んでしまうことが多く、自分が病気だと気づかない方も少なくはありません。

しかし自身の日常生活が脅かされているだけではなく、家族や周囲の人にも困っている様子が見られる場合には強迫性障害の可能性があります。

また、あまりにも悪化してしまうと関連疾患の醜形恐怖、ため込み症、抜毛症などが引き起こされる可能性もあります。


HSPは生来の繊細な気質を持っているため傷つきやすく、刺激に対しても強く反応して不安や恐怖を感じやすい傾向があります。そのため、ストレスフルな出来事をきっかけに不安障害を発症してしまう可能性があり、注意が必要です。予防策として自身の特質にどのように向き合っていくかをカウンセラーに相談してみるのも良いでしょう。


心療内科、精神科ではまず医師による診断を行い、本人に合わせた療法をご提案いたします。一般的に、不安障害の治療は主に分けて、「薬物療法」「心理療法」の2種類があります。

薬物療法は保険適応です。漢方薬をはじめとし、不安を和らげる薬、うつ症状を和らげるお薬などが使われます。多数のお薬の中で、個々の症状や体質に合った薬の適切な処方をすることが大切です。お薬について不安なことや身体に合わないといったことはぜひご相談ください。

心理療法では、カウンセラーがお話しを伺い、不安と上手に向き合うお手伝いをします。中でも認知行動療法薬では不安に感じる状況に直面した際にどのように捉え、処理しているかといった自身の行動パターンについて理解を深め、考え直す手助けをします。カウンセリングによってその不安は何なのか、どうして不安に感じてしまうのかを理解すると再発防止につながります。


不安障害は放置しておくと深刻化してしまいますが、初期の段階では完治も見込まれます。不安障害を疑われる方はお早めにご相談ください。

六本木クリニックでは患者さまの症状に合わせた治療を心掛けております。不安なことはご遠慮せず、診察時にお申し付けください。またLINEやメールでのご質問にも回答いたします。

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