適応障害の症状がある方はご相談ください。
様々な要因によって誰しもが発症し得る適応障害。お仕事やご家庭で新しい環境に適応できないと感じる方をサポートします。
1.適応障害とは
適応障害を発症すると、強いストレスによって症状が出始め、日常生活を送ることが困難になります。ストレスとなる状況や出来事には引っ越しや転職といったライフスタイルの変化があります。環境に適応できないのはなぜか、またはどのように対処できるかがわかれば症状は次第に改善します。発症要因や治し方はカウンセリングや診察を通して明らかにしましょう。
どうしても休職できない、家庭環境を変えられない状況では、症状が慢性化してしまうこともあるため、定期的な通院が必要です。
2. 燃え尽き症候群について
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)とは、それまでモチベーションを高く保っていた人が、突然やる気を失ってしまう症状です。 努力に見合った結果が出なかった場合や、逆に大きな目標を達成したことで打ち込めるものがなくなり、何もやる気が起きなくなってしまう場合もあります。 医学的にはうつ病の一種とされています。
燃え尽き症候群にはやる気が起きない、朝起きられない、飲酒量が増える、人との関わりを避けるようになる、会社に行きたくないなどの症状があります。このような変化が急に見られた場合、燃え尽き症候群の可能性があります。
燃え尽き症候群を引き起こす要因には個人的なものと環境的なものがあると考えられています。
個人的要因で燃え尽き症候群になりやすい人の特徴としてはひたむきに他人との深いかかわりを保ちながら仕事を熱心に続けている人や若い人や仕事経験の少ない人が挙げられます。こういった人は仕事に対する期待が高い傾向にあるため、成果が得られなかった時に落差を感じやすいのです。
環境的要因には長時間労働や厳しいノルマ、努力に対する評価がない、ワークライフバランスが保てていない、仕事を強要されているなどが挙げられます。
燃え尽き症候群にはやる気が出ない、朝起きられない、お酒の量が増える、人との関りを避ける、会社に行きたくなくなる、などの症状が現れます。心当たりのある方はもしかしたら燃え尽き症候群かもしれません。
頑張ることそのものは、成長する上で非常に大切なことですが、自分の限界を超えて無理に頑張りすぎてしまうと心が折れてしまいます。さらに頑張るのではなく適度な息抜きを入れることを心がけましょう。 睡眠が慢性的に不足してしまうと、うつ病をはじめとする精神疾病や、不眠症などの発症につながってしまう場合もあります。 そうならないためにも早めの受診をおすすめします。
3. 診断書の発行・休職・復職の流れ
六本木クリニックでは休職診断書や環境調整診断書、通院証明書、復職診断書や就労可能証明書といった診断書の発行を承っております。休職期間や診断名が記載された休職診断書を会社に提出すると合法的に休養期間を取得することができます。心の健康を回復させるために治療に専念しましょう。また休職中はストレスにどのように対処していくかをカウンセラーと一緒に考えることで仕事に復帰した後に職場に適応できないといった問題の再発を予防することができます。
環境調整診断書はストレス因を減らすために職場環境の調節の必要性を会社側に通告するのに有効です。
休職期間は医師に相談してください。ご本人の希望を考慮し、医師の診断に基づいて休職診断書を発行します。ご希望の場合は診断書の即日発効も受け付けております。また休職期間の延長をご希望の場合、診断書の追加発行が可能です。
また、休職期間を経て仕事への復帰が見込まれる場合は、復職診断書の発行やハローワークで取得した就労可能証明書の記入を承っております。会社に指定された診断書の医師記入欄への記入も受け付けております。傷病手当の記入をご希望の方は月に1回以上のご来院をお願いいたします。
※診断書は未開封のまま雇用主にお渡しください。
4.適応障害の症状
適応障害の症状は、精神の症状、身体の症状、行動に関する異常による症状の大きく3つに分かれます。
精神の症状
- 焦り、不安、恐怖感
- イライラ
- 抑うつ気分
- 意欲低下
- 思考力低下
- 無表情になる
身体の症状
- 食欲不振、暴飲暴食
- 吐き気
- 倦怠感、疲労感
- 不眠、過眠
- 動悸、めまい
- 頭痛、頭が重い感じ
- 腹痛、下痢
- 冷や汗
- 涙が止まらない
行動に関する異常
- 出勤前に症状が強く遅刻や早退、欠勤をしてしまう
- 勤務中に症状が強く、仕事に支障をきたす
- 休日は症状が明らかに軽減し、自分らしく過ごせる時がある
5.適応障害の治療・対処法とは
基本的に通院治療がメインとなりますが、オンライン診療も制限付きで可能です。
薬物療法や認知行動療法などが治療として選択されます。まずは医師にご相談ください。
①お薬による治療
お薬を使って治療をする場合にはとしての症状を和らげるための治療をします。
うつ状態を緩和するお薬
脳内環境を整え、気分の落ち込みや意欲の低下を改善させるお薬です。適応障害が起因となってうつ病に移行している場合、また落ち込みがひどい場合は抗うつ薬の処方がなされることがあります。
不安を和らげるお薬
脳内の過活動を鎮め、不安や緊張状態を抑えるお薬です。
不安や焦り・興奮・恐怖心などが強い場合に使用すると鎮静作用があります。
睡眠を助けるお薬
眠れない症状が出ている場合にも、お薬で生活リズムを整える手助けをする場合があります。不眠が出現している場合、様々な精神疾患の原因にもなるので、早めに対処する必要があります。
②心理療法
カウンセリング
心理士によるカウンセリングを提供いたします。行動療法や認知療法を通して自身の考え方の特性を知り、どのようにして様々な環境に適応していけるかなどを一緒に考えます。カウンセリングを希望の際もまず医師にご相談ください。
環境を変えること
適応障害の症状が速やかに改善するのは、やはりストレス因子そのものがなくなることです。
そのため、六本木クリニックではストレスにうまく対処するサポートと、ストレス因子から離れるサポートをします。それが、カウンセリングと休職診断書の発行です。
メンタルの不調を理由に休学・休職する場合は医師の診断書の用意が必要です。休職・休学が必要かどうかは六本木クリニックの医師にご相談ください。
6. ご案内
診断書の発行は医師診察を通して可能です。
- 燃え尽き症候群を発症している場合は休養を要する場合があります。必要に応じてカウンセリングで再発防止策を考えます。
- うつや不眠を併発している場合はお薬による治療をすすめる場合があります。
- 他の精神疾患を併せ持っている可能性がある方は心理検査をおすすめする場合があります。
まずは患者様のお悩みを伺いますので、以下のボタンからご都合の良い日時をご予約ください。
※治療や休養は強制ではありません。