解離性障害 の疑いがある方へ
解離性障害は心的外傷を負った場合に発症するリスクがあります。自分のアイデンティティや記憶について不安がある場合は相談してみましょう。
解離性障害とは
解離とは意識や記憶などに関する感覚をまとめる能力が一時的または長期的に失われた状態を指します。
解離性障害 の主な症状
代表的な症状として「解離性健忘」、「解離性遁走(とんそう)」、「解離性同一性障害」、そして「離人症」が挙げられます。
解離性健忘は心的ストレスがきっかけに出来事の記憶をなくす事です。数日経てば記憶が戻る場合が多いですが、長期にわたって健忘が持続するケースもあります。
解離性遁走は自分のアイデンティティが失われ、突然不在となり新たな生活を始めているケースを指します。通常、自分の行動についての記憶を失っていることが多いです。
解離性同一性障害とは、かつて多重人格障害と呼ばれており、その名の通り1人の人間の中にいくつもの人格が現れている状態です。それぞれの人格は他の人格の言動についての記憶がなく、生活面に大きな影響を及ぼします。例えば人間関係においても、複数の人格が入れ替わることによって言動や性格に一貫性がなくなり、相手に不安定な印象を与えてしまうことがあります。
離人症とは「自分が自分である」という感覚が障害され、あたかも自分や自分に起きた出来事をそとから眺めているように感じる状態を指します。
大きく分けて症状は4つにわけられますが多くの解離性障害の患者さんの症状ははっきりと分類されておらず、どのタイプに当てはまるか特定がしづらい場合があります。
解離性障害 の原因
こうした症状の背景には自分が体験してトラウマになった出来事から意識を遠ざけるために記憶を失ったり、長期間に渡るトラウマ的体験をうまくやり過ごすために別の人格を作ったりといった精神的ストレスに対する防御反応が発症要因とである可能性があります。
ご案内
解離性障害の症状は周りに理解をしてもらったり、信じてもらえることが困難な場合があります。 しかし早めに気づき、進行の抑制をするのが治療において大切なことですので、心当たりのある方は早めに受診することをおすすめします。六本木クリニックでは精神科医と心理士が患者さまに合わせた治療を行います。