カップルセラピー・夫婦カウンセリングについて
カップルセラピーは、欧米をはじめ諸外国で多くのカップルによって利用されている、パートナー間における問題の改善・修復を目的としたセラピーです。日本では「夫婦カウンセリング」がよく知られていますが、当院のカップルセラピーは性別や年齢などのステータスに関係なくあらゆるカップルを対象にしています。
1.カップルセラピー・夫婦カウンセリングの概要
カップルセラピー・夫婦カウンセリングは、夫婦やパートナーとの関係に軋轢が生じてしまっている問題を、当事者(2名)とカウンセラーの3名で話し合うことで、関係の修復・改善を目指すためのカウンセリングです。
夫婦カウンセリングとカップルセラピーは、細かい点で異なります。主に、カップルは2人の関係性について焦点を当てますが、夫婦または家庭を持つパートナー同士である場合、家庭という共同体のメカニズムの解明と全体のコミュニケーション法から解決策を探ってゆくことが求められます。カウンセラーは当事者それぞれの意見に耳を傾け、整理し、二人が「良し」とするポイントを見つけるためのサポートを行いますが、あくまで中立的な立場をとります。
2.カップルセラピー・夫婦カウンセリングの意義
現代はより自由で複雑な社会です。働き方や子育て・夫婦の在り方は、数十年前と比較するとずいぶんと多様な形が存在しています。また経済情勢、安全保障、ウイルスなどの目に見えない脅威からSNSまで、個人が日常生活から受けるストレスや情報量が増え、それが夫婦やパートナーなど身近な人との関係を脅かす要因にもなります。
また、現代では、結婚した夫婦の3組に1組が離婚すると言われています。パートナーとの生活を続けることは、当初に想定していたよりも多くのエネルギーとコミットメントを必要とします。そしてそれには決まった型というのは存在しません。カップルである二人が「良し」とするポイントを見つけていく作業なのです。
次のような問題は、夫婦カウンセリングにおいて挙がることの多い議題です。
- 子ども・子育てに関すること
- 2人の間に子どもを儲けたい/儲けたくない。
- 子どもを今すぐ儲けたい/もう少し仕事を続けてから儲けたい。
- 夫や妻に不妊治療を受けてもらいたい。
- 子どもができなかった場合、養子を迎えたい。
- 子どもにどんな教育を受けさせるか、意見を一致させたい。
- 家庭での役割に関すること
- もっと家事や育児に協力してほしい。
- 家事や子育ての役割分担を明確にしたい。
- できるだけ長く育児休暇を取得してほしい。
- 金銭面に関すること
- 夫や妻に無駄遣いをやめてもらいたい。
- 夫婦がお互いに収入があるので、家計を別々にしたい。
- 家計を分ける際、それぞれが家庭のどの分野に関する金銭を負担するのか決めたい。
- 住宅や自動車など、大きな買い物をしたい。
- 各々の趣味や付き合いにどのくらいのお金を割いて良いことにするのか決めたい。
- 夫や妻に仕事に就いてほしい。
- 不貞に関すること
- 不貞を働いたことを許してもらいたい。
- 夫や妻の異性との関わり方を見直してもらいたい。
- セックスに関すること
- セックスの頻度を上げたい/下げたい。
- セックスの仕方を変えたい。
- コミュニケーションに関すること
- 各々が自分のために使う時間を確保したい。
- 二人だけで外出するなど、夫婦で楽しむ時間を作りたい。
- 家庭の運営や個人的な問題に関してお互いに相談する時間を設けたい。
- 攻撃的な言葉遣いや態度をやめてほしい。
- 日々の連絡頻度を見直したい。
- 両親や義実家との付き合いに関すること
- 両親と同居をしたい/したくない。
- 両親の介護をしたい。
- 両親が介護施設に入るための費用を工面したい。
- 夫や妻の帰省の回数が多すぎる。
- 夫や妻の両親との連絡頻度が高すぎる。
- その他の問題
- アルコールやギャンブル、ニコチンへの依存をやめてほしい。
- 勉強や起業の準備・持病の治療に専念したいので、仕事を辞めたい。
3.カップルセラピーの効果
カップルセラピーは抑うつ症状の改善において、個別の心理療法や薬物療法と同程度の効果があることが示されました。
カップルセラピーで期待できる効果は下記のとおりです。
- 抑うつ症状が改善された
- コミュニケーションがスムーズにとれるようになった
- カップル関係の心理的苦痛
- 薬物やアルコールの依存が軽減した
- 将来や未来について話せるようになった。
- パートナーの不貞が解消された
- 家庭が円満になった
- セックスレスが解消された
4.解決までの道のり
カップルカウンセリングは、カップル・夫婦間の問題を解決するための手法であります。カップル / 個人セラピーともに、対話を通して、セラピストはアセスメントや介入といった技術(コンピテンシー)を駆使してクライアントの課題解決を助けます。その過程で、クライアントは一般的に次のような心理・行動プロセスを辿ります。
- 自己認識 – 現在の状況・環境の把握と、問題発生の原因を正しく特定していく段階です。
- 自己対決 – これまでの習慣や価値観に変化を与え、言動を変える段階です。否認・怒り・抑うつなどの症状が出て、苦しいと感じられる方が多く出る段階です。また人によってこの時期が長く続く方もいらっしゃいます。
- 自己受容 – 良い点も悪い点も含めたあるがままの状態を理解し認めたうえで、全てを受け入れる段階です。
- 自己選択・自己決定 – ご自身で、あるいはパートナーと協力して主体的に問題解決のために必要となる今後の目標を設定します。(自己選択・自己決定)また次の実行ステップを円滑に進めるため、目標達成までの見通しを立て、段取りを組んでいきます。
- コミットメント・実行 – 目標を達成するために行動します。結果と照らし合わせて振り返りを行うことを繰り返します。
自己受容が完了するまでは、情緒的に不安定になることもあります。苦しい時は、遠慮せずにセラピストにお伝えください。 またプロセスは直線上に進行するものではなく、前後のステップを行き来する場合もあります。
5.プライバシーの守秘義務について
当院のカップルカウンセリング(夫婦カウンセリング)は、家庭内や当事者間でした知りえない情報を心理士・カウンセラーに共有いただく場合がございます。これは、患者様の大切なプライバシーとなり、当院では責任をもって外部漏洩がないように細心の注意を払います。
ご来院される方が、安心して悩みをお話しできるように、個室のご用意や内容の院内共有の制限等に取り組んでいます。
6. ご予約について
ご予約は予約画面の心理士メニューよりカップルセラピーをお選びください。尚、当院ではカップルセラピーを専門としている心理士の数に限りがございます。ご了承ください。当日は六本木クリニックでお待ちしております。