Roppongi Clinic 六本木クリニック

心療内科・精神科・メンタルクリニック

心の病気は早期の治療が大切です。

患者様の症状に合わせて適切な治療・サポートを行います。

うつ病と食事は実は関係している!?

食生活を見直し、鬱(うつ)や不安障害からの克服を目指す、「うつ」改善効果が期待できる食べ物

うつ病などの精神疾患は食事に気を配ることで予防・改善できることを知っていますか?
そもそもうつ病は「生活習慣病」の1つであり、腸内環境も関係していると言われています。
腸の上皮は本来、人間が食事をする際に必要な栄養素を吸収するように作られています。しかし腸内細菌が上手く働いていないと、上皮は悪玉菌の成分など余計なものも吸収してしまします。
 この悪玉菌の成分によって腸が炎症を起こすと、“サイトカイン”と呼ばれる物質が血液を通じて脳に送られてしまい、脳にも炎症が起きてしまい、うつ病などの精神疾患を引き起こす恐れがあります。
 実際、うつ病の人には健常者に比べビフィズス菌・乳酸桿菌が少ないという研究結果があります。また、腸には副交感神経が分布しており、腸内細菌がそれを活性化させます。しかし、ストレスを感じている状態では交感神経が優位となり、うつ病では緊張した状態が続いて心身がダウンしてしまいます。
 「うつ病のきっかけが食事だ」というわけではもちろんなく、仕事・学校・家庭内環境での問題がうつ病につながったという方が多いでしょう。しかしうつ状態に陥った人の多くは生活習慣が乱れ、食事のしかたが変わったという方が多いのではないでしょうか?実際にも朝食をほぼ毎日とっている人はうつ病の人に比べ健常者が多く、間食や夜食をとる人は健常者よりうつ病の人が多いという調査結果もあります。
 つまり、食事がもとの原因でなくても、うつ状態になり、食事のしかたが変わって症状が悪化する場合も考えられるのです。
 普段から栄養をしっかり摂ることを意識し、規則正しい生活・食事を心がけるだけでうつ病の予防・改善ができてしまうのです。
 自分がうつ病かもしれない、と心配されている方は是非当院サイト上にある「うつ病チェック」をしてみてください。うつ病の危険性がある方はなるべく早めに心療内科の受診、もしくは心理士のカウンセリングを受けることをおすすめします。
 また、自分の腸内の健康状態を調べたい方は「腸内フローラ検査」を受けてみることをおすすめします。ご興味のある方はお気軽に当院にお問い合わせください。

※この投稿では「週刊新潮」に記載された精神栄養学の第一人者である功刀浩教授が語るうつ病と食事の関係を簡単に紹介しました。この研究についてより詳しく知りたい方は「週刊新潮2021年9月30日秋風月増大号」をご確認ください。当院のマガジンラックにも置いてありますので来院される患者さまは院内で読んでいただけます。