摂食障害 の疑いがある方へ
食に対する執着が以前と比べて強くなった、何をどれくらいの量食べたかについて考えたり、食べた後に激しく後悔したりする時間が増えたという自覚はありませんか? 摂食障害 は主に食べることを拒んでしまう「過食症」と反対に制限なく食べ続けてしまう「拒食症」の2種類があります。
過食症 の症状
過食症は、「神経性大食症」とも呼ばれており、食べた分だけ吐き出す場合とまったく吐かずに食べ続ける場合があります。
「 過食嘔吐」とは、食欲のコントロールができなくなり我を忘れて食べ過ぎてしまう症状です。その後「なぜ食べてしまったんだろう」と罪悪感や嫌悪感を抱き、なかったことにしようと意図的に吐きます。早く体から出すために下剤を使用することもあります。次第に吐くことに慣れていき、「多少食べ過ぎても吐ける」という意識から過食がエスカレートすることも見受けられます。
吐くことが日常的になると、胃酸により食道が荒れます。そして、胃酸が口腔内まで逆流すると歯がぼろぼろになる可能性があるため、身体へのダメージも現れていきます。下剤の使用も長引けば腸の運動を鈍くさせ、排便状態にも影響を与えてしまいます。
また、吐かずに食べ続けるケースでも短い間隔で大量に食べ物を摂取してしまうことに対して精神的にも身体的にもストレスとなり、どんどん体重が増加し体型の急速的な変化や嫌悪感などで家からの外出ができなくなったりと精神の不安定を引き起こしてしまいます。
拒食症 の症状
拒食症とは、摂食行動の障害となって現れる精神疾患です。特に心理的要因(ストレス)からくるものがとても多く、近年日本においても増加傾向にある病気です。
食事制限型のダイエットを始めたのがきっかけとなることが多く、ダイエットをし続けて体重が減っているにも関わらずその変化に気づかない・満足しない結果、極力まで食事をすることを避けてしまうのが主な症状です。
主に10代~20代の女性、150人に1人が拒食症に悩まされているというデータがあります。拒食症で食べない期間が長くなると低栄養状態に陥り、低血圧、低血糖、腎不全、骨粗しょう症、月経が止まるといった症状がでます。
摂食障害 の診断と治療
精神の病気として始まる過食症と拒食症は時間が経つにつれ、心だけではなく身体にを大きな影響を及ぼします。 心当たりのある方は体への影響が大きくなりすぎる前に早期受診をおすすめします。初めての方はまず医師に診てもらいましょう。
また根本的な問題として過去のトラウマや自己肯定感の低さなどが考えられる場合があります。必要に応じて六本木クリニックの心理士へ相談されることをお勧めいたします。
*上記のような症状でお困りの場合、もちろん相談はしていただけますが、特に身体面で薬の処方等が必要と判断された場合は他の病院・クリニックの受診をおすすめする場合がありますのであらかじめご了承ください。